街の家族写真と言えばここ。国立写真館

  • 2021年7月21日
  • 2021年7月26日
  • 特集
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旭通り商店街の入り口に位置する写真屋さん。
商店街の中でも有数の老舗だという国立写真館。

2代目店主に「写真のありかた」について伺いました。

商店街の中でも有数の老舗写真展

創業はいつ頃ですか?

営業は昭和27年(1952年)1月になります。

旭通りの中でもかなり歴史の深い店だと伺っています。

うちより古い店はいくつかあるけど、かなり古いほうではあります。
ヨシガキさんの所はだいたい同じくらいの歴史ですね。
カワシマさんだったりは戦前だったりする。商店街の中でいうと、うちもかなり早めに出した方ですね。

花は心のメッセンジャー。「YOSHIGAKI」

ずっと旭通りを見てきたんですね。

一時期ここを離れてたときもあるのでずっとって訳ではなかったんだけど、見てますね(笑)
僕が27の時に先代から継ぎましたので、それからはずっと。

国立市民の家族写真はたくさん撮ってきた。

奥にあるのはスタジオでしょうか。

写真の現像の他には、家族写真を撮ったりするスペースになっています。
カメラ数台と照明と、簡単なセットのようなものも置いてますね。

周辺のお宅ではみなさんここで家族写真を撮ったりしてたんですね。

最近では家族写真を撮るって事もあまり無くなっちゃってるでしょう。宣伝も特にしてないし、あまり多くなりすぎても困っちゃう(笑)

一同(笑)

昔は、撮影と言っても分業が基本だった。昔はフィルムでしょう。
撮影をしたらすぐに現像に回す。選定をしたら、プリントを行う。

白黒フィルムが主な時代は外注も行わずに、全行程をうちでやっていました。

外に撮影しにに行くことはあるんですか?

天満宮の結婚式場の撮影なんかはよく行きましたね。
昔はね、今はやってないです。
今は基本的に着付けなりメイクなりがセットになってる所が多いでしょう。ああいう所がメインになってきた。

撮る方も撮られる方も、写真自体の意味が変わってきた。

過去に使っていたフィルムカメラが展示されている。
機械式カメラの完成形と言われた名機「ニコンF2」

時代の変化はありましたか?

今はフィルムじゃなくてデータになってるでしょう。
加工もしないといけないし、先代も元気なくなってきちゃったしでキャパシティが無くなってしまいました。
現像するにもコストがかかる。
写真の現像液はアルカリ性だからね、すぐに酸化しちゃうんです。コストのバランスですね。

基本的に今はほとんどプリントだけやってる形になってます。

写真との付き合い方ってここ数十年で大きく変わったと思います。

今は家庭用のプリンターなんかもかなり良くなってきてるし、そもそもスマホで見るだけだからプリントしないでしょう。
写真は写真の良さがあるから好きな人は好きだよね。アルバムめくった方が見やすいしさ。

撮り方も変わりましたね。昔はフィルムにも現像にもお金がかかるから一枚一枚しっかり撮らないといけない。
スマホだと何万枚も持ち歩けるし撮れちゃうしね。整理のしようがない。

本来の写真の役割は「次の世代に残す」記録としての意味もあると思います。
記録は「整理」しないといけない。

アルバムに「整理して」残してあげたいよね。

アルバムなどの関連した品も販売している。

なるほど、写真は整理する事が大切だと。

撮る方は残してあげたいからって、何でも撮るんですよ。残されたほうはたまったもんじゃない(笑)

白黒フィルムから営業をされてますが、フィルムからデジタルに移行した時期があると思いますが。

最初に撮影にデータを導入したのが20年ちょっと前かな。今はもちろん完全にデジタルに移行しています。
丁度Power Macが発売された頃だったね。高かったよ(笑)

※Power Mac=1999年にApple Computerから発売されたパソコン。
写真の編集や映像の編集などに特化したパソコンとして注目を集めた。

ソフトも高いしね。頑張って覚えないとしょうがない。
今でもデジタルで撮って、修正していますよ。

修正しすぎて詐欺だって言われないようにしないと(笑)

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